日頃の臨床の問題点・疑問点を解決するために基礎研究を行っております.臨床と基礎研究を密着させ機序解明・新たな治療法開発の橋渡しとなる研究を目指しています.
●がん性痛
緩和医療は麻酔科の新たな活躍分野になっています.がんにおける痛みは、まだまだ十分に緩和されているとは言えません。そこで,種々の神経科学的手法を用いて,がん性痛動物モデルを解析し,がん性痛の機序を明らかにするとともに新たな治療法開発を目指して研究を行っています.
●脊髄損傷
外傷などによる脊髄損傷者の多くは、機能的な麻痺のみならず、難治性の疼痛に苦しんでいます。その疼痛を抑制する薬剤の鎮痛効果と神経毒性について、ラットの行動分析と免疫組織学的手法により研究をしています。
●手術侵襲による痛み
手術は大きな侵襲であり、疼痛を惹起します。電気生理学的手法 (細胞外電位記録、In vivo patch clamp記録)を用い、中枢神経系における疼痛シグナルの伝達と抑制の機序を研究しています。
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